昨日、衆議院議員選挙区画定審議会から、衆議院小選挙区選出議員の選挙区の改定案についての勧告が出されました。まあ最高裁の例の2倍以内云々ということに基づいての勧告なのですが、以前にも書きましたが、私は、根本的にこの案はおかしいと思います。世界中、国会の名称は様々(Senate、Congress、Parliament、Diet等々)ありますが、我が国の衆議院議員は、Member, The House of Represenrativesです。文字通り、代議士ですが、これは、日本国くまなく有権者の声を代弁する、という趣旨も入っていると思います。しかし、これを人口按分だけで定数を決めていけば、(特に地方は一極集中が進んでいるので)極論を言えば、近未来的には、例えば北海道選出の代議士は札幌市出身者ばかり、岩手県は盛岡市出身者ばかり、愛知県は名古屋市出身の政治家ばかりになってしまいます。島国日本の大切な、農漁村部、山間部をはじめとする人口の少ない地域で生まれ育った有権者の代表は全くいなくなる可能性があります。そもそも最高裁とはいえ、子どもや外国人に1=1ではなく、1=2以下なんてことが説明できるのでしょうか?ごまかしではなく、思い切って(私は反対ですが)1=1を選ぶか、日本の様々な地域の代表の声を届ける議会にするのか、これは日本の未来の選択ともいえる重要な課題だと思います。選挙プランナーごときが生意気を言うようですが、これは私が岩手県選出の代議士秘書を務めてつくづく感じた実感です。山、土、川、海のにおいを肌で感じる政治家を失ってはいけないと思います。