先に首相案件の何が悪いのか?と書きましたが、柳瀬元秘書官は問題ですね。欧米の政治家のメディアトレーニングの一つにサプライズインタビューへの対応という項目があります。簡単にいうと、マスコミには、隠しごとはしてもいいけど、嘘は絶対についてはいけない、という大原則があります。特に事実と真実については一番、うるさくアドバイスされるところです。即ち真実は、当人が語らない限り、その人が死ぬまで、あるいは死んでも不明のままということも多々あるわけですが、事実について、一旦嘘をつくと、その後はその人が言うことがたとえ真実であっても、もうマスコミから信用されなくなります。何もやましいことがないのなら、会ったといえばいいわけですから。記憶にない、は、国民からは納得されなくても、そうした見方からは許される範疇でしょう。嘘をついてバレる、これでは元首相秘書官の資質が問われかねませんね。
そうしたことも絡み、最新のマスコミ世論調査結果では軒並み内閣支持率が下がりました。ただ政党支持率は共同では自民党支持率が、2.3ポイント下がり36.8%でしたが、日テレでは0.1ポイントアップの33.4%でした。それと、野党も立民が共同では2.3ポイント減の11.9%、日テレで0.8ポイント減の9.5%。国会の論戦も、野党に軍配というわけではないようです。今週は日米トップ会談に注目です。特に拉致問題の進展を期待したいですね。