兵庫県知事選、斎藤元彦氏再選

兵庫県知事選、斎藤元彦氏再選

先の兵庫県知事選は、斎藤前知事が再選されました。いくつかの論点を述べてみます。
①ネット・SNSについて
まあ東京都知事選挙の石丸氏の大量得票、玉木国民民主党の先の総選挙大躍進に次ぐSNS選挙効果と言われています。投票率も、前回の41.1%から55.65%と一気に14.55ポイントもアップしました。(ただし令和以降をみても参院選と同日選挙だったとはいえ平成13年の56.21%、平成25年の53.47%と特段、ダントツというわけでもない)特に若者は投票率のアップ分の大半が斎藤票ともいわれてます。しかし年配者が斎藤氏に多く流れたのは、新聞、テレビが大きくニュースとして取り上げたからでしょう。
②アナウンス効果
そうしたSNSの拡散は当然、テレビ、新聞等のニュースにもなり、斎藤氏のアナウンス効果は突出していたと思います。特にアンダードッグといわれるいわゆる、斎藤氏への同情票≒判官びいきに火が付いたと思われます。
③都知事選の際の選挙ポスター掲示板の転売例もそうですが、立花氏は公選法の問題点をまたまた浮き彫りにしてくれました。そもそも立候補とは、立候補者本人の当選を前提に法ができているわけで、まさか他人の当選や落選のために立候補というのは想定していないわけです。そこを突いて徹底した斎藤氏擁護の選挙運動を展開したわけですが、今後、これを是としてしまうと、特定の候補者を当選せしめ(あるいは落選せしめ)るために立候補する輩が増えると、本来の候補者同士の闘い・選挙がフェアではなくなる恐れがあるので、ここは早急に公選法の整備をお願いしたいですね。
④SNS拡散等のお金の出所は?
東京都知事選の石丸候補のNS広告等は、告示前でした。しかし、今回は、もし告示期間中の拡散等にボランティアでなく誰かがそのお金を出していたとなれば運動員買収に問われます。
⑤あと一週間投票日が前後していれば結果は変わったかもしれない。
実に期日前投票は前回の約60万票から94万票と1.57倍に急増しています。しかし最後の数日間の伸びが突出しています。すごい熱伝導の割には。稲村氏との票差は5.6ポイントでした.
⑦SNSと一般大手マスコミとの違いは注視すべき
2009年からの米国の共和党ティーパーティ、1911からの韓国のインターネット民主主義、どちらもほぼ数年でしぼみました。それはフェイク云々というより、SNSは個人へ特定のベクトルの情報が集中的に入りやすくなるのと、またその真偽、フェア性は疑問が残るケースが多いと言われます。その点大手マスコミは事実報道、機会均等にこだわっているので、双方をよく見比べて判断する必要があると思います。
まだまだ意見はありますが、長文ご覧いただきありがとうございました。